小夜子別館

多田零(短歌)&小夜子(どどいつ)のブログ

花と犬

よその家の庭の花を見るのが好き。

通りすがりのではなくて、じぶんの住んでいる周辺の花をいつも
気にして暮らしているような気がする。

毎年楽しみにしていた萩がつい最近伐られてしまった。

その前は椿が。またその前は枇杷が。
「どうして伐ったんですか?」と尋ねて回りたい気にさえなる。

毎年おしろいを咲かせる庭は、家の改造工事が終わると消えてしまった。
「お宅のおしろい花が好きだったのに〜」と苦情を言いたい衝動が湧いてしまう。

 枇杷の木にあかるむ実ありそのむかしこのやうな実は街娼の上(へ)に
 両腕はおもき荷物のために伸ぶおしろいの花咲くかへり道

               『茉莉花のために』より

わたしの短歌のモデルたちはどんどん消えてゆく。

犬たちもみんな消えてしまった。

唯一、新しい犬が現れた。
猫のような座り方の犬。

これからこの犬はたびたびモデルになるだろうな。

  1. 2005/03/29(火) 00:00:00|
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